産廃の窓口

石膏ボード・建材の処分

文:産廃の窓口編集部公開:2026年6月24日更新:2026年6月25日

壁や天井に広く使われている石膏ボードは、建物の解体や改修、内装工事で大量に出る建材です。一見ふつうのボードですが、処分には特有の注意が必要です。

石膏ボードは、せっこう(硫酸カルシウム)を芯材にした建材で、そのまま安定型の処分場に埋め立てると、硫化水素という有害なガスが発生するおそれがあるため、決められた方法で処理しなければなりません。

一方で、石膏ボードはせっこうと紙に分けて再利用できる、リサイクルの仕組みも整いつつある建材です。

本記事では、石膏ボードの廃棄物としての種類から、なぜ普通に埋められないのか、リサイクルや正しい処分の進め方までを整理して解説します。

石膏ボードの処分、まず知っておきたいこと

石膏ボードは、せっこうを芯材にして両面を紙で覆った建材で、防火性や遮音性にすぐれ、住宅やビルの壁・天井に広く使われています。次のような場面で、まとまって出ます。

  • 建物の解体工事壁や天井を壊すと、大量の石膏ボードが出ます。
  • 改修・内装工事間仕切りの変更や張り替えで出ます。
  • 新築工事施工で出る端材(切れ端)。
解体・改修で出た石膏ボードの廃材

石膏ボードの処分の特徴

石膏ボードの処分には、次のような特徴があります。

  • 産業廃棄物にあたる事業活動で出た石膏ボードは産業廃棄物です。種類は、産業廃棄物の20種類のうち「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」になります。
  • 安定型処分場に埋められない硫化水素が発生するおそれがあるため、安定型ではなく管理型の最終処分場で処分します(くわしくは後述)。
  • リサイクルできるせっこうと紙に分けて、新しいボードの原料などに再利用できます。
  • 水濡れに弱い濡れるとリサイクルしにくくなり、硫化水素の原因にもなります。乾いた状態で分けて保管することが大切です。

このため、石膏ボードの処分は、次の流れで考えると整理しやすくなります。

  1. 種類と処分先を知る
  2. 水に濡らさず分別する
  3. 許可業者に委託し、できればリサイクルへ

石膏ボードは「何ごみ」になるか

事業活動で出た石膏ボードは、産業廃棄物です。家庭ごみのようには出せません。

種類は「ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず」

廃石膏ボードは、廃棄物処理法の上で「廃石膏ボード」として位置づけられ、産業廃棄物の種類としては「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」にあたります。処分を委託する業者も、この種類を扱える許可を持っている必要があります。

「がれき類」とは違う

コンクリートの破片(コンクリガラ)は「がれき類」という種類ですが、石膏ボードはがれき類ではなく、「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に分類されます。同じ建設系の廃棄物でも種類が違うため、混同しないようにしましょう。種類が違えば、扱える業者や処分場も変わってきます。

紙とせっこうの複合物

石膏ボードは、せっこう(芯材)と紙(両面の被覆)が一体になった複合的な建材です。リサイクルのときは、この紙とせっこうを分離します(後述)。

処分のうえでは、製品全体を「廃石膏ボード」として扱い、決められた方法で処理します。

なお、かつては「紙をはがせばせっこうは安定型に埋められる」とされていた時期もありましたが、現在はそうではありません(次章で解説します)。紙の有無にかかわらず、廃石膏ボードとして適正に扱う必要があります。

このように、石膏ボードは「産業廃棄物(ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず)」として扱う、というのが出発点です。そして次章で見るとおり、埋め立て方にも特有のルールがあります。

なぜ普通に埋められないのか:硫化水素と管理型処分

石膏ボードの処分でいちばん重要なのが、埋め立て方です。石膏ボードは、ふつうの安定型処分場には埋められません。

石膏ボードを安定型処分場に埋められない理由

安定型に埋められなくなった経緯

かつては、石膏ボードの紙を取り除いた後のせっこうは、安定型最終処分場に埋め立ててよいとされていました。

しかし、その後の調査で、紙を取り除いた後でも、含まれる糖分などが影響して、安定型処分場に埋めると高濃度の硫化水素が発生するおそれがあることが分かりました。

これを受けて、扱いが見直され、石膏ボードは安定型処分場には埋められなくなりました。

硫化水素が発生する仕組み

硫化水素は、次のような条件がそろうと発生します。

  • せっこう(硫酸カルシウム)など、硫黄分の供給源があること
  • 微生物の栄養になる有機物があること
  • 酸素のない(嫌気的な)環境であること
  • 水がたまる場所があること
  • 硫化水素をつくる微生物(硫酸塩還元菌)がいること

石膏ボードはこの「硫黄分の供給源」になりうるため、条件がそろうと硫化水素が発生してしまうのです。硫化水素は、人体に有害なガスで、過去には処分場で作業員が硫化水素により亡くなる事故も起きています。

だから「管理型最終処分場」へ

こうした理由から、廃石膏ボードを埋め立てる場合は、安定型ではなく「管理型最終処分場」で処分します。管理型処分場は、排水や発生ガスを管理できる構造になっており、硫化水素などへの対応がとられています。

石膏ボードを「安定型でいいだろう」と扱うことはできない、という点が、ほかの建設系廃棄物と大きく違うところです。

安定型と管理型の違い

最終処分場には、おもに「安定型」と「管理型」があります。安定型は、性質が安定していて、雨水などにふれても変化しにくい廃棄物(がれき類・ガラスくず・金属くずなど)を埋め立てる処分場です。

一方管理型は、水や微生物の影響で変化したり、有害なものがしみ出したりするおそれのある廃棄物を、排水処理やガス対策をしながら埋め立てる処分場です。

石膏ボードは、硫化水素のおそれがあるため、管理型で扱う必要があるわけです。

この違いを知らずに「がれきと同じ安定型でいい」と考えてしまうと、不適正な処分につながります。だからこそ、石膏ボードに対応した業者・処分場に委託することが大切です。

石膏ボードはリサイクルできる

石膏ボードは、埋め立てるだけでなく、リサイクルできる建材です。リサイクルが進めば、埋め立てる量も、硫化水素のリスクも減らせます。

石膏ボードのリサイクル

せっこうと紙に分けて再利用

廃石膏ボードは、中間処理施設で破砕され、せっこう(再生石膏粉)と紙に分離されます。取り出したせっこうは、次のような用途に再利用されます。

石膏ボードのおもなリサイクル用途
  • 新しい石膏ボードの原料再びボードの材料として使われます。
  • セメントの原料セメントをつくる原料の一部に。
  • 地盤改良材・土壌改良材など土地や農業の資材として。

新築の端材はリサイクルしやすい

リサイクルのしやすさは、石膏ボードの状態によって変わります。新築工事で出る端材(切れ端)は、汚れや異物が少なくきれいなため、リサイクルしやすい傾向があります。

一方、解体で出る石膏ボードは、ほかの建材や汚れが付いていたり、水に濡れていたりすることが多く、リサイクルが難しいことがあります。

メーカーが自社製品の端材などを回収して原料に戻す仕組み(広域認定による回収)もあります。新築・改修で端材が出る場合は、こうしたリサイクルのルートが使えるか、業者やメーカーに確認してみるとよいでしょう。石膏ボードの業界団体も、リサイクルの情報を発信しています。

リサイクルが進むと埋立も減る

石膏ボードのリサイクルが進むことには、大きな意味があります。リサイクルされれば、その分だけ管理型処分場に埋め立てる量が減り、硫化水素のリスクも下げられるからです。

限りある処分場を長く使うためにも、リサイクルできるものはできるだけリサイクルに回すことが望ましいといえます。

新築の端材のように、きれいでリサイクルしやすいものを確実に資源として活かすことが、その第一歩になります。

リサイクルの前提は「分別」と「濡らさない」

石膏ボードをリサイクルに回すには、ほかのごみと混ぜないこと、そして水に濡らさないことが前提になります。濡れたり異物が混ざったりすると、せっこうの品質が落ちて資源として使いにくくなるため、現場での分別と乾いた状態での保管が、リサイクルできるかどうかの分かれ目になります。

水濡れ厳禁・現場での分別と保管

石膏ボードの処分では、「水に濡らさないこと」と「ほかのごみと混ぜないこと」が、とても大切です。

なぜ水濡れがいけないのか

石膏ボードは水に弱い建材です。濡れると、次の2つの問題が起きます。

  • リサイクルが難しくなる濡れたせっこうは、再生石膏としての品質が下がり、リサイクルに回しにくくなります。
  • 硫化水素の原因になる水分は、硫化水素が発生する条件のひとつです。濡れた石膏ボードは、硫化水素のリスクを高めます。

このため、保管のときは雨水の浸入を防ぐことが求められます。屋外に置く場合はシートで覆うなどして、濡らさない工夫が必要です。

現場での分別

石膏ボードは、ほかの廃棄物と混ぜず、石膏ボードだけにまとめて分別することが大切です。

とくに解体工事では、木材・金属・コンクリートなどさまざまな廃棄物が出ますが、石膏ボードを分けておけば、リサイクルに回しやすくなります。

建設リサイクル法に関わる工事では、木材と一体になった石膏ボードは取り外してから解体する、といった分別解体の考え方もあります。

保管のときの工夫

処分やリサイクルまでの間、現場で石膏ボードを保管するときは、次のような工夫が役立ちます。

  • 屋根のある場所か、シートで覆って保管する雨に濡らさないようにします。
  • 石膏ボード専用の置き場・容器を決めるほかの廃棄物と混ざらないようにします。
  • 割れ・粉化を防ぐ細かく砕けると飛散しやすく、扱いにくくなります。
  • ためすぎない長く置くほど、濡れたり混ざったりするリスクが高まります。早めに回収してもらいましょう。

ちょっとした置き方の違いで、リサイクルできるか・できないかが変わってきます。

端材はきれいなうちに

新築・改修工事で出る端材は、汚れる前・濡れる前にまとめておくと、リサイクルに回しやすくなります。

「とりあえずまとめてごみへ」ではなく、きれいな石膏ボードはリサイクル、汚れたものは適正処分、と分けて考えると、無駄が減ります。現場での少しの手間が、リサイクルのしやすさと処分費の両方に効いてきます。

石膏ボード・建材」に対応できる産廃業者を探す

エリアを選ぶだけで、石膏ボード・建材の収集運搬の許可を持つ業者の一覧を表示します。

委託・処分の進め方

廃石膏ボード(産業廃棄物)は、許可を持つ業者に委託して処分します。

石膏ボードの処分の流れ

処分の流れ

  1. 許可を持つ業者を選ぶ「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」を扱える許可を持ち、廃石膏ボードに対応している業者を探します。
  2. 委託契約を結ぶ書面で委託契約を結びます。収集運搬と処分、それぞれと契約します。
  3. 収集運搬・中間処理してもらう濡らさないように運び、破砕してせっこうと紙に分離し、リサイクルまたは管理型処分場での処分に回します。
  4. マニフェストで確認・保管する最終処分(または再資源化)まで確認し、控えを保管します。

排出事業者は元請

建設工事で出る廃石膏ボードは、原則として、工事を発注者から直接請け負った元請業者が排出事業者となり、処理の責任を負います。建物の所有者として工事を発注する場合は、「石膏ボードがリサイクルまたは管理型処分場で適正に処理されるか」「許可業者に委託されるか」を確認しておくと安心です。

委託しても責任は残る

委託したあとも、適正に処理される責任は排出事業者に残ります。とくに石膏ボードは、安定型処分場に埋められない・硫化水素のリスクがある、という特有の事情があるため、正しく管理型処分やリサイクルに回せる業者を選ぶことが大切です。

解体工事はまとめて相談を

解体工事を業者に一括で頼む場合は、石膏ボードの収集運搬から中間処理(リサイクル)・処分までを含めて対応してもらえることが多いです。

見積りの段階で、「石膏ボードはどう処理されるのか(リサイクルか、管理型処分か)」を確認しておくと安心です。

新築・改修で端材だけが出る場合も、定期的に回収してもらう仕組みを業者と決めておくと、ためすぎや水濡れを防げます。

契約のときは、許可証で「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」の品目が含まれているかを実際に見せてもらい、廃石膏ボードを扱えるかを口頭でも確かめておくと、後のトラブルを防げます。

建設リサイクル法との関係

解体・建設工事で出る石膏ボードについては、「建設リサイクル法」との関係も知っておくと役立ちます。

石膏ボードは「特定建設資材」ではない

建設リサイクル法は、リサイクルすべき特定建設資材として、コンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材、木材、アスファルト・コンクリートの4つを定めています。石膏ボードは、この4つには含まれていません。つまり、石膏ボードそのものは「特定建設資材」ではありません。

でも「分別解体・適正処理」の対象

「特定建設資材ではない」からといって、いいかげんに扱ってよいわけではありません。石膏ボードも、建設工事から出る廃棄物として、分別して解体し、適正に処理する対象です。

とくに、木材などと一体になった石膏ボードは、取り外してから解体することが求められています。これは、石膏ボードをきれいに分けることで、リサイクルしやすくし、ほかの廃棄物への混入を防ぐためです。

結局は「分けて、正しく処理する」

まとめると、石膏ボードは「特定建設資材ではないが、分別解体・適正処理の対象」という位置づけです。

一定規模以上の解体・建設工事では、建設リサイクル法に沿って、コンクリート・木材などの特定建設資材を分別解体・再資源化する流れの中で、石膏ボードも分けて適正に処理することになります。

どの工事でも、「石膏ボードを分けて、濡らさず、正しいルートで処理する」という基本は変わりません。

一定規模以上の解体・建設工事では、発注者が工事の着手前に分別解体などの計画を届け出る必要があります(建設リサイクル法の手続き)。石膏ボードもその分別解体の流れの中で、ほかの建材ときちんと分けて取り扱われます。

手続きや分別の進め方は工事を請け負う業者がよく分かっているので、発注者・建物所有者としては、石膏ボードが適正に分別・処理されるかを確認しておくとよいでしょう。

業者選びと費用の考え方

失敗しない業者の選び方

石膏ボードの処分を業者に頼むときは、次のポイントを確認しましょう。

  • 対応した許可があるか「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」を扱える許可を持ち、廃石膏ボードに対応しているかを確認します。
  • リサイクル・管理型処分に対応できるかせっこうのリサイクルや、管理型最終処分場での処分など、石膏ボードに合った処理ができるかを確かめます。
  • マニフェストを適切に運用しているか最終処分・再資源化まで確認できるか。
  • 説明が分かりやすいか石膏ボードは安定型に埋められない・硫化水素のリスクがあるなど、特有の事情があります。これらを理解して、処理の方法を説明してくれる業者だと安心です。

「無料で何でも回収」とうたう相手にそのまま渡すと、安定型処分場への不適正な埋め立てなどにつながるおそれもあります。許可と処理方法をきちんと確認しましょう。

費用の考え方

石膏ボードの処分費用は、状況によって変わります。費用に影響するおもな要素は次のとおりです。

  • 解体などでまとまって出るほど、運搬・処分の費用が増えます。
  • 状態新築端材のきれいなものか、解体由来で汚れ・水濡れ・付着物があるか。
  • リサイクルか処分か再生石膏としてリサイクルするか、管理型処分場で処分するか。
  • 分別の度合い石膏ボードだけにまとまっているか、ほかのものが混ざっているか。
  • 運搬の距離現場から施設までの距離。

まずは、どれくらいの石膏ボードが、どんな状態で出るかを把握し、その内容を伝えて見積りを取るのが、費用を正しく見通す近道です。現場できれいに分別し、濡らさずにまとめておくことが、リサイクルのしやすさと費用の両面で役立ちます。複数の業者から見積りを取り、許可や処理方法とあわせて比べるとよいでしょう。

よくある失敗と注意点

最後に、石膏ボードの処分でつまずきやすい点をまとめます。

  • 安定型処分場でよいと思い込む石膏ボードは硫化水素が発生するおそれがあるため、安定型ではなく管理型最終処分場で処分します。「ふつうのがれきと同じ」と考えないようにしましょう。
  • がれき類と混同する石膏ボードはがれき類ではなく、「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」の種類です。扱える業者・処分先が変わります。
  • 雨に濡らしてしまう濡れるとリサイクルが難しくなり、硫化水素の原因にもなります。保管時は雨水の浸入を防ぎましょう。
  • ほかのごみと混ぜてしまう石膏ボードだけに分別すれば、リサイクルに回しやすくなります。混合廃棄物にすると処分費もかさみます。
  • 新築端材をリサイクルに回さないきれいな端材はリサイクルしやすい資源です。汚れる前にまとめて、リサイクルのルートを確認しましょう。
  • 許可のない回収業者に渡す対応した許可を持つ業者かを確認しましょう。無許可では不適正処理のおそれがあります。

石膏ボードの処分は、次の流れを押さえれば、順を追って進められます。

  1. ガラス・コンクリート・陶磁器くずの種類だと知る
  2. 水に濡らさず分別する
  3. 許可業者に委託し、リサイクルまたは管理型処分へ

特有の注意点はありますが、ポイントさえ分かれば難しくありません。

よくある質問(FAQ)

Q. 石膏ボードは何ごみになりますか?

事業活動で出た石膏ボードは産業廃棄物で、種類は「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」です。コンクリガラの「がれき類」とは別の種類なので、混同しないようにしましょう。

Q. 石膏ボードはなぜ普通に埋められないのですか?

石膏ボードは硫黄分を含み、安定型処分場に埋めると硫化水素という有害なガスが発生するおそれがあるためです。かつては紙を除けば安定型に埋めてよいとされていましたが、その後の知見でこの扱いが見直され、現在は管理型最終処分場で処分します。

Q. 石膏ボードはリサイクルできますか?

できます。中間処理施設で破砕し、せっこうと紙に分離して、せっこうを新しい石膏ボードの原料、セメント原料、地盤改良材などに再利用します。とくに新築工事のきれいな端材はリサイクルしやすい資源です。

Q. 水に濡れた石膏ボードはどうなりますか?

水に濡れるとリサイクルが難しくなり、硫化水素の発生原因にもなります。保管のときは雨水の浸入を防ぎ、濡らさないようにすることが大切です。

Q. 石膏ボードは建設リサイクル法の対象ですか?

石膏ボードは「特定建設資材」(コンクリート・木材・アスファルトコンクリート等)には含まれませんが、建設工事から出る廃棄物として、分別解体・適正処理の対象です。木材と一体の石膏ボードは取り外してから解体することが求められています。

Q. 誰が処分の責任を負いますか?

建設工事で出る廃棄物は、原則として元請業者が排出事業者となり、処理の責任を負います。委託しても責任は残るため、対応した許可を持つ業者を選び、マニフェストで最終処分まで確認しましょう。

まとめ:濡らさず分けて、正しく処理する

石膏ボードの処分は、特有の注意点はありますが、ポイントを押さえれば順を追って進められます。次の3つを意識しましょう。

  1. 種類と処分先を知る石膏ボードは「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」の産業廃棄物。がれき類とは別。硫化水素のおそれがあるため、安定型ではなく管理型最終処分場で処分する。
  2. 水に濡らさず分別する濡れるとリサイクルが難しくなり、硫化水素の原因にもなる。雨水の浸入を防ぎ、ほかのごみと混ぜず、石膏ボードだけにまとめる。
  3. 許可業者に委託し、できればリサイクルへ対応した許可を持つ業者と契約し、せっこうのリサイクルや管理型処分に回す。マニフェストで最終処分まで確認する。

石膏ボードは、硫化水素のリスクという特有の事情がある一方で、せっこうと紙に分けて再利用できる、リサイクルの進みつつある建材でもあります。とくに新築工事のきれいな端材は、資源として活かせます。

濡らさず、分けて、正しいルートで処理することが、安全とリサイクルの両方につながります。

とくに解体・改修の予定が見えてきたら、石膏ボードの分別・保管・処分の段取りを早めに業者と相談しておくと、慌てずに進められます。

業者を選ぶときは、「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に対応した許可を持ち、石膏ボードを扱えるかを許可証で確かめ、せっこうのリサイクルか管理型処分かという処理ルートまで説明してもらえると安心です。判断に迷うところは、自治体の窓口も参考になります。

石膏ボード・建材」に対応できる産廃業者を探す

エリアを選ぶだけで、石膏ボード・建材の収集運搬の許可を持つ業者の一覧を表示します。

関連する記事

免責事項

本記事は産廃の窓口編集部が、環境省・経済産業省などの公的資料や関係法令をもとに作成した一般的な情報提供です。 特定の処理方法・費用・法的判断を保証するものではありません。許可の有無や制度の詳細、料金は、必ず各自治体・公式情報および各事業者へ直接ご確認ください。 掲載内容は記事作成・更新時点のものです。

この記事について

文・編集
産廃の窓口編集部
運営
株式会社リバーズエッジ産廃の窓口