産廃の窓口

兵庫県で「PCB」を処分できる産業廃棄物処理業者 おすすめ3

兵庫県PCBを頼める、収集運搬の許可を公的名簿で確認した業者を、おすすめ順に掲載しています。

兵庫県で古い工場やビル、店舗の電気設備を見直していると、「PCB(ポリ塩化ビフェニル)」を含む機器に行き当たることがあります。よく残っているのは、古い高圧の変圧器(トランス)やコンデンサー、蛍光灯の安定器で、いずれも1972年より前に製造された製品です。PCBは毒性があり特別管理産業廃棄物として扱われるため、普通のごみにも通常の産業廃棄物にも出せません。加えて、同じPCB廃棄物でも「高濃度」と「低濃度」で処分できる施設も期限も別々に決められているので、最初にどちらかを見極める必要があります。このページでは、費用の考え方と、特別管理産業廃棄物に対応した業者の選び方を整理し、そのうえで兵庫県でPCB廃棄物の収集運搬を頼める業者を紹介します。

PCB廃棄物の処分費用の考え方

PCB廃棄物 処分の2ルートと費用の考え方:高濃度PCB(0.5%超)は国の事業(中間貯蔵・環境安全事業)の登録受付が2025年10月15日で終了・見つかったら自治体へ報告、低濃度PCB(0.5%以下)は無害化処理認定施設・都道府県許可施設で処分でき期限は2027年3月31日。費用は濃度分析+機器の種別量+収集運搬+処理の組み合わせで決まり一律の相場はない

PCB廃棄物の処分費用に、決まった相場はありません。金額は、次の要素の積み重ねで決まります。

  • 濃度の分析PCBを含むか、含むなら高濃度か低濃度かを調べる費用。見た目では分からず、多くはここが起点です。
  • 機器の種別・大きさ・台数重い変圧器・コンデンサーか、小さな安定器か。量が多いほど手間もかさみます。
  • 収集運搬・処理保管場所から施設へ運ぶ費用と、施設で無害化する費用。どちらも特別管理産業廃棄物としての扱いです。

処分のルートは濃度で二つに分かれます。高濃度PCBを処理してきた国の事業(国が全額出資する中間貯蔵・環境安全事業)は、地域ごとの処分期限が過ぎ、登録受付も2025年(令和7年)10月15日で終了しました。今あらたに高濃度が見つかったら、自分で動かさず自治体へ報告します。動かせるのは低濃度PCBで、無害化処理認定施設や都道府県の許可施設を使い、2027年(令和9年)3月31日の期限までに済ませます。確認や手配に時間がかかるため、早く始めるほど落ち着いて進められます。中小企業には費用を軽くする支援の仕組みが用意されている場合もあり、自治体の窓口で確認できます。

業者の選び方

依頼先を選ぶときは、次の点を確かめましょう。

  • 特別管理産業廃棄物の許可があるかPCB廃棄物の収集運搬には、通常の産廃とは別の「特別管理産業廃棄物」の許可が必要です。まずここを確認します。
  • 自社のPCB廃棄物に対応できるか許可があっても扱える廃棄物は業者ごとに違います。汚染された機器か廃油かなど、自社のものに合うかを尋ねます。
  • 確認・分析から相談できるか高濃度か低濃度か分からない段階でも、調べ方から一緒に考えてくれる業者だと安心です。
  • 処理施設までの手配ができるか収集運搬と処理施設の両方を見通して動ける業者なら、期限までの計画が立てやすくなります。
  • 優良認定行政が法令順守や情報公開を確かめて与える目安。決め手にはせず参考に。

産廃の窓口では、兵庫県の収集運搬の許可を公的名簿で確認したうえで、兵庫県でPCB廃棄物を頼める業者を選んで並べています。上の点を手がかりに、このページで紹介している業者から数社を同じ条件で見比べてください。

兵庫県PCB処分 おすすめ業者3

興隆産業株式会社

所在地: 神戸市中央区

優良認定収集運搬 許可確認済み

低濃度PCB廃棄物の収集運搬を手がけ、変圧器やコンデンサを無害化処理の認定業者へ確実に搬入する。処理施設までの橋渡しを担い、低濃度PCB機器の適正処理を任せられる。

PCB対応低濃度対応・無害化処理認定確認済み受入品目の幅(機器・汚染物)確認済み洗浄による再利用未確認特管収集運搬まで一貫確認済み
078-652-3811オンライン問い合わせ可

※各社サイトで確認できた対応のみ表示。記載がなくても対応可能な場合があります。詳しくは各社へお問い合わせください。

株式会社ジャパンクリーンサービス

所在地: 神戸市兵庫区

優良認定収集運搬 許可確認済み

低濃度PCB汚染絶縁油の収集運搬を専門とし、廃棄物の性状に合わせて中間処理場やリサイクル工場まで運び分ける。関連会社が無害化処理認定を持ち、運搬から処理まで見通して相談できる。

PCB対応低濃度対応・無害化処理認定確認済み受入品目の幅(機器・汚染物)未確認洗浄による再利用未確認特管収集運搬まで一貫確認済み
078-686-0251オンライン問い合わせ可

※各社サイトで確認できた対応のみ表示。記載がなくても対応可能な場合があります。詳しくは各社へお問い合わせください。

兼正興業株式会社

所在地: 神戸市長田区

収集運搬 許可確認済み

解体や改修の現場でPCBの事前調査から除去作業、廃棄物の処分までを一貫して手がける。建物に残るPCB含有機器を工事とあわせて処理でき、調査から片付けまで窓口を分けずに任せられる。

PCB対応低濃度対応・無害化処理認定未確認受入品目の幅(機器・汚染物)確認済み洗浄による再利用未確認特管収集運搬まで一貫確認済み
078-651-2558オンライン問い合わせ可

※各社サイトで確認できた対応のみ表示。記載がなくても対応可能な場合があります。詳しくは各社へお問い合わせください。

「PCB」とひとくくりにできない

PCB廃棄物で最初に押さえたいのは、「PCBだから同じように処分できる」と考えないことです。ひとくちにPCBといっても、高濃度と低濃度では処分できる施設も期限もまったく別で、ここを取り違えると相談する先も、間に合わせるべき期限もずれてしまいます。分ける基準はPCBの濃度が0.5%を超えるかどうかで、超えれば高濃度、0.5%以下なら低濃度です。数値でしか分けられないため、まず機器の銘板(メーカー名・型式・製造年月)を確認し、判断がつかなければ絶縁油を採取して濃度を分析します。

高濃度のほうに入るのは、古い高圧の変圧器やコンデンサー、蛍光灯の安定器など、PCBがそのまま使われていた機器です。これらは地域ごとの処分期限がすでに過ぎ、処理を担ってきた国の事業の登録受付も2025年(令和7年)10月15日で終わりました。片づけの途中で高濃度らしい機器が出てきたら、動かさず、保管場所を管轄する自治体へ報告して指示を仰ぎます。

低濃度のほうに入るのは、本来PCBを使っていないはずの電気機器が微量のPCBに汚染されてしまったもの(微量PCB汚染廃電気機器等)や、低濃度のPCBを含む廃油などです。こちらは2027年(令和9年)3月31日まで、無害化処理認定施設や都道府県の許可施設で処分できます。このページで紹介している業者は、その低濃度PCBの収集運搬に対応した特別管理産業廃棄物の許可を持つ業者です。自社のものが低濃度と分かれば、機器の種別や量を伝えて、運搬から処理施設への手配まで相談できます。許可のない業者に頼むリスクや許可のしくみは、許可と優良認定のしくみで詳しく説明しています。

情報をそろえてこそ、見積もりが比べられる

PCB廃棄物の費用は、濃度・機器・運搬・処理の組み合わせで決まります。前提となる情報がばらばらだと、業者ごとに違う想定で計算することになり、金額を横に並べても比べようがありません。数社に相談する前に、伝える中身をそろえておきましょう。

そろえるのは、まず機器の内訳です。変圧器・コンデンサー・安定器・廃油などが、種別ごとに何台あるか。次に濃度の状況で、分析が済んでいれば高濃度・低濃度の別を、まだなら「これから調べる段階」であることを添えます。さらに、銘板のメーカー名・型式・製造年月はPCBを含むかどうかの手がかりになるので控えておきます。最後に、容器の有無や油漏れ、置き場所と搬出経路、機器が設備についたままか取り外し済みかといった現状も、費用に関わる大事な情報です。

こうした点を同じ条件で伝えれば、各社の見積もりが同じ土俵に乗り、比較がはじめて意味を持ちます。連絡は各社の公式サイトの問い合わせフォームや電話から行い、各社の「公式サイトを見る」を入り口にしてください。見比べるときは金額だけでなく、特別管理産業廃棄物の許可を持って自社の廃棄物に対応できるか、分析や施設への手配まで相談に乗ってくれるか、期限に間に合う日程で動けるかも確かめると、安心して預けられる相手が絞り込めます。

処分までの管理と、任せる相手の見極め

PCB廃棄物は、処分が終わるまでのあいだも持ち主が責任をもって管理します。保管には決まりがあって、油が漏れたり飛び散ったりしないよう容器に入れて表示し、関係のない人が触れないよう囲うなどして管理し、容器が傷んでいないかをときどき点検します。処理ルート以外へ勝手に譲り渡すことも制限されています。そして、保管している間は前年度の保管や処分の状況を毎年6月30日までに自治体へ届け出る必要があり、処分が済むまで続きます。この届出を通じて自治体も状況を把握でき、処分に向けた案内を受けやすくなります。

委託する相手は、特別管理産業廃棄物を扱えるかどうかで見極めます。PCB廃棄物を運ぶ業者には、特別管理産業廃棄物の収集運搬の許可が必要で、通常の産廃の許可とは別になります。委託の際は特別管理産業廃棄物の管理票(マニフェスト)を交付し、処理が終わったことを示す控えを受け取って保管します。根っこにあるのは、業者へ引き渡したあとも処分の最終責任は排出した会社に残るという原則(排出事業者責任)です。正しい許可を持ち、マニフェストを確実に返してくれる業者を選ぶことが、そのまま自社を守ることにつながります。許可のない業者に頼むリスクは、許可と優良認定のしくみにもまとめています。

兵庫県でPCB廃棄物を処分するときに知っておくこと

兵庫県には、神戸の市街地や阪神間のオフィス、播磨の工業地帯まで、古くからの建物や工場が広がっています。1990年代前半より前に建てられた建物では、受変電設備の変圧器・コンデンサーや、古い照明の安定器にPCBを含む機器が残っていることがあります。建物の改修や設備更新のときに見つかることも多いので、古い電気室や照明はひととおり確認しておくと安心です。

手続きの窓口の分かれ方には、兵庫県ならではの特徴があります。収集運搬(積替え・保管を含まないもの)については、兵庫県知事の許可で神戸市など県内全域を回れます。市の許可が必要になるのは、その市内に積替え・保管の施設を置く場合や、運搬が市内で完結する場合、そして処分業の場合で、対象となるのは政令指定都市の神戸市と中核市の姫路市・尼崎市・西宮市・明石市の5市です。市が窓口になる市が多いのが兵庫の特色ですが、依頼する側が確かめるのは「相手が有効な特別管理産業廃棄物の許可を持っているか」の一点で、公的名簿で確認できます。保管中の毎年の届出は、保管場所を管轄する自治体が届け先になります。

なお、兵庫県は産業廃棄物税を設けていないため、見積もりで税相当分を気にする必要はありません。もうひとつ、高濃度PCBについては、地域ごとの処分期限も国の事業の受付も終わっているため、今あらたに見つかったときは放置も自己処分もせず、まず自治体に報告してください。兵庫県は、まだ把握されていないPCB機器を見つけ出す「掘り起こし調査」も行っています。届いたら設備の銘板を確かめて回答しましょう。分からないまま放置するのが一番よくありません。高圧の機器を取り外す作業は感電などの危険を伴うため、電気の専門家や対応できる業者に任せるのが安全です。

よくある質問

うちの建物にPCBが残っていないか、どう見分けますか

見分ける手がかりは、古い高圧の変圧器・コンデンサーや、古い照明の安定器の銘板です。メーカー名・型式・製造年月を控え、製造年が古いものほど注意します。銘板で判断できないときは、メーカーや業界団体に照会するか、絶縁油の濃度を分析して確かめます。高圧設備の調査は感電の危険があるので、電気の専門家に任せると安全です。

高濃度PCBは、まだ受け入れてもらえますか

受け入れは終わっています。高濃度PCB廃棄物は地域ごとの処分期限が過ぎ、処理を担ってきた国の事業(中間貯蔵・環境安全事業)の登録受付も2025年(令和7年)10月15日で締め切られました。新たに見つかったものは、自分で処分せず、保管場所を管轄する自治体へ報告して案内を受けてください。

低濃度PCBの期限までに、何をすればいいですか

低濃度PCB廃棄物の処分の期間は2027年(令和9年)3月31日までです。この間に、濃度の確認、無害化処理認定施設や許可施設の選定、収集運搬の手配を済ませます。どれも時間がかかり、期限が近づくと混み合うので、順に前倒しで進めるのが安全です。

兵庫県内は、市によって収集運搬の頼み方が変わりますか

収集運搬(積替え・保管を含まないもの)は、兵庫県知事の許可で神戸市など県内全域を回れます。市の許可が関わるのは、市内で積替え・保管をする場合や運搬が市内で完結する場合などで、対象は神戸・姫路・尼崎・西宮・明石の5市です。いずれにせよ、確かめるのは相手が有効な許可を持っているかどうかで、公的名簿で確認できます。

保管しているだけでも、届出はいるのですか

いります。PCB廃棄物を保管している事業者は、前年度の保管・処分の状況を毎年6月30日までに自治体へ届け出ることになっており、処分を終えるまで毎年続きます。届出のほか、漏れない容器での保管と表示、勝手に他へ譲り渡さないことも守ります。

特別管理産業廃棄物の許可は、普通の産廃の許可と違うのですか

別の許可です。PCB廃棄物は特別管理産業廃棄物にあたり、収集運搬には通常の産廃とは別枠の「特別管理産業廃棄物」の許可が要ります。普通の産廃の許可だけでは運べないので、依頼先がPCB廃棄物に対応しているかを必ず確かめてください。見るべきは本社の場所ではなく、兵庫県での許可と自社の廃棄物への対応可否です。

まとめ

兵庫県でPCB廃棄物を片づけるときは、進める順番を先に決めておくと迷いません。まずは確認です。古い変圧器・コンデンサー・蛍光灯の安定器がないか銘板を確かめ、分からなければ濃度を分析して、PCBの有無と高濃度・低濃度の別をはっきりさせます。高濃度と分かったら、期限も国の処理事業の受付も終わっているため、見つかった時点で自治体へ報告して案内に従います。低濃度なら、2027年(令和9年)3月31日の期限までに、無害化処理認定施設や都道府県の許可施設で処分します。処分が終わるまでは、毎年6月30日までの届出を続けましょう。

低濃度PCB廃棄物の収集運搬を委託するときは、このページで紹介している業者から数社を選び、機器の種別と台数・濃度が分かっているか・保管の状況を同じ条件で伝えて相談してください。兵庫県では収集運搬の許可が県知事の許可で県内全域をカバーするので、特別管理産業廃棄物の許可を持ち、自社の廃棄物に対応でき、期限に間に合う日程で動ける会社を、県内から幅広く選べます。期限までの時間は限られています。まずは自社の設備を確かめることから始めましょう。

PCBの処分方法・費用・データ消去のやり方など、詳しくは PCBの処分ガイド をご覧ください。